為替・通貨 (2): 金銀投資作戦参謀本部T・U

2013年05月24日

アベノミクスの結果

下記の記事を読んで欲しい。

とても面白い。

アベノミクスの結果を完璧に当てられる人はいないだろう。

少なくともKanjiは、「円安が効果を発揮するための条件は、市場が拡大再生産する前提がなければならない。」という筆者の意見に同意する。

円安の悲劇2

円安による悲劇1では、「デフレ下の円安は、インフレにならない、単なるコストプッシュによる価格上昇であり、付加価値は低減する。輸入品への資金流出はさらなるデフレを招く。」ことを強調した。

いわゆる需要が供給を上回ることから生じる価格上昇が、インフレ目標の数値であり、これがデフレ脱却につながるのである。コストプッシュの価格上昇と混同してはならない。

しかし今の政府はコストプッシュもディマンドプッシュも区別していないのではないか。コストプッシュをインフレ目標にしているならお笑いだ。無茶苦茶だ。

黒田日銀総裁が、G20で異次元緩和の円安は、デフレ脱却のために行っていると言ったが、国内が縮小循環に有る限り、円安も効果なくデフレ脱却は不可能である。

円安の悲劇2、:デフレの縮小循環が続く限り、円安になっても生産の国内回帰につながることもなく、内需用の国内生産も増えない。たとえ輸出増による還流資金が増えても、国内市場が、需要が供給を上回る拡大再生産を伴うインフレ循環に入ることはない。

現在の円安では、例え輸入品の価格が上昇しても、生産の国内回帰は見込めず、内需関連企業の生産が増えることはない。

円安はさまざまな分野に影響を及ぼす。
実体市場への影響は、
1、輸出企業の生産が増え輸出代金が増える。
2、輸入品価格が上昇する。
3、原材料費が高騰する。
などがある。

2の輸入品価格の上昇は、企業の国内生産に取って有利に働く。しかし消費者にとっては不利に働く。
原材料の高騰は、企業にとって製造コストの増大になる。

デフレという、生産能力比べて著しく資金量が少なくなった市場では、常に供給量(生産量)対して消費不足になっている。市場が循環するごとに不良在庫が生じることになる。それが市場から資金を減少させ、経済を縮小経済にしている。

デフレは消費不足に尽きるのである。このような市場で、自国通貨安となった場合、輸入品物価の上昇が消費者を直撃する。輸入品に対して資金がより多くつぎ込まれ、資金が市場から流出する。

ただでも少ない消費がさらに枯渇するため、より一層の低価格が進むか、生産量の縮小を余儀無くされる。
そのため内需企業の国内生産が増えることは考えられない。

また内需が停滞している限り、輸入品価格が高くなっても、その代替品が国内で作られることはない。より安い中国に代わる、発展途上国の輸入品に代替されるだけである。どんどん賃金の安い国や、より安く供給できる国へとシフトして行く。

これは内需の停滞が、常に高い価格弾力性を維持しているため、消費者の行動が、品質や、性能、デザインなどより、低価格志向が強くでるため、付加価値の高い商品が生まれる土壌が形成されないためである。

いわゆる棲み分けができないのである。これが普通の正常な経済であれば、中国などの発展途上国の製品が続々と入って来ても、低価格品とデザイン性などの機能に優れる中、高級品とに棲み分けができたのである

欧米は、現に、サブプライム問題、やリーマンショック前は、このような棲み分けができていた。少なくともデフレではなかった。

ところが日本では、消費税増税後、完全なデフレ循環に陥ったため、低価格志向一辺倒で、棲み分けが出来なかった。

リーマンショック後のヨーロッパは、ドイツやフランスを除き、消費税が異常に高いことも相俟って、価格一辺倒で棲み分けができ難い状態になっている。

国内で代替品が生産されるためには、価格弾力性が低くいことが重要な条件である。消費者の価格に対するゆとりが国内生産に切り代わる重要な指標となる。

消費者にゆとりを与えるためには、消費者の国民負担を減らすか、または消費者へ直接資金を注入する必要がある。

デフレの解消には、市場を拡大再生産させることが必須条件である。それを援助するために円安が効果を発揮する。

しかし円安が効果を発揮するための条件は、市場が拡大再生産する前提がなければならない。
この前提がないため、今回の円安による輸入品価格の上昇は、消費者にさらなる低価格志向を生み出し、さらなる安い国からの輸入品増を招くことになり、内需関連の国内生産は余計に萎縮し、疲弊することになる。

市場の拡大再生産は、生産額を消費額+(貯蓄額ー借金額)が上回ることによって実現する。この循環の繰り返しが、企業の付加価値を高め、個人の所得を上昇せしめるのである。

デフレの場合借金額が貯蓄額を上回り、生産額がすべて購入される事なく、不良在庫が残る。これを繰り返すことにより、不良在庫がどんどん積み上がり、経済が縮小して行く。

その第一の原因が、生産能力に比べ消費額が少ないことである。円安が、輸入品価格の上昇をもたらすが、それは消費者にとっては辛い方向へ、企業にとってはよい方向に振れる。

しかし消費が著しく不足しているデフレ下では、円安による輸入物価の上昇により、消費額のわずかな落ち込みでも大きく生産量を減らすことになる。

それが内需関連企業の増産意欲を失わせることになる。それどころか、縮小生産が続くデフレ下でのさらなる消費の減少は、国内産業をさらに淘汰させよう。

また円安による輸出企業の輸出の拡大は、輸出企業からすぐに港に直行するため、内需市場の循環をその生産額の大きさほど拡大させない。

すなわち、企業から直接、港に入ると、国内の代理店や、卸業者、小売業者、信販会社などを通らないため、生産額が大きくても、内需の拡大につながらないのである。

しかも円安で稼いだ還流資金は、これまた、金融機関と企業へ直接流入し、内需市場に回らない回路になっている。

そのため、今回の円安が輸出拡大に大きく貢献したとしても、内需が好転することはない。

またここ数年間の円高により、多くの有力輸出関連企業は、海外移転を行っており、小泉政権下の2千3、4年頃程の輸出拡大になるとは思えない。

また例え、当時を凌駕するほどの輸出拡大がなされたとしても、内需と外需を合算した名目GDPが好転するだけで、現実には、内需関連企業は衰退しているのである。

小泉政権下の円安による見かけの良さが、内需関連企業のボロボロの衰退を隠し、デフレを悪化させたのであった。今回もその二の舞いを繰り返すであろう。

いまだに小泉政権下の経済的失政を繰り返すことは、経済学者としての資格や素養を疑うに値する。またそれを無批判に垂れ流す、日経新聞などは新聞とし役割を成していない。

円安の悲劇2、縮小循環における自国通貨の安さは、より安い輸入品の増加につながり、国内生産や国内回帰の生産増を促さない。安い輸入品の増大がより一層国内企業を淘汰することになる。

ソース:http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/

posted by kanji at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 為替・通貨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

通貨大空位時代

なかなか適切な表現だと思う。

洒落の利いた表現をKanjiは大好きだ。

大空位時代? 

次の王位に座る通貨はとっくに決まっている。

言わなくても分かるでしょう。

通貨大空位時代、通貨戦争、そして金急落・・そして、絵に画いたような投機筋ファンドの買い!

外国為替市場は米ドル、ユーロ、円という構造的赤字問題をかかえる主要3通貨の間の「弱さ比べ」を繰り返してきた。米ドルの基軸通貨としての座が揺らぎ、「通貨の王様」不在の「通貨大空位時代」となった。

元「通貨の王様」=金の返り咲きも語られ、金価格も高騰していた。

そこに新興国通貨も参戦して、グローバルな通貨安競争が勃発した。

この戦いは虚しい。勝利したからといって「通貨の王様」になれるわけではない。 それどころか、大量の通貨供給に比例して勝ち組の通貨価値の希薄化が進行する。

そこで再び、供給が限定され、価値が希薄化しない「無国籍通貨」=金が浮上した。

金購入はペーパーカレンシー(紙幣)への不信任投票となった。 BRICs諸国を始め、韓国、トルコ、メキシコ、タイなどの新興国は、外貨準備としてドル、ユーロのアロケーションを減らし、金を増やした。

しかし、現実的に、金が「通貨の王様」に復権するシナリオはあり得ない。金本位制は過去の遺物である。(本当にそう思うか?)

結局、米ドルがユーロや円よりマシという消去法で再浮上している。 債務問題をかかえ緊縮を余儀なくされECBによる利下げも視野に入るユーロは短期的に乱高下するが潮流としては、対ドルで売られやすい状況が続く。

円は「通貨安競争、独り勝ち」への批判にさらされつつ、徐々に円安が進行する。 こうなると、ドル安トレンドの中で、代替通貨としての金が買われる、という金高騰の図式が崩れた。

金急落はドル高時代の到来を示唆している。

但し、外為市場の相対評価でドル高といえど、ドル不安は払しょくされない。15日の金暴落ショックから徐々に市場も冷静さを取り戻し、改めて、ドル不安下のドル高の意味をかみしめている。

ソース:http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/2013/1398.html


ヘッジファンドなどに金上昇の見方広がる−33年ぶりの急落後

ヘッジファンドなど投機的取引を手掛ける投資家による金上昇に賭ける取引が拡大した。33年ぶりの大幅下落に見舞われた金が反発するとの投資家ジョン・ポールソン氏らの見方を裏付けている。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドなど投機家による金の先物とオプションの買い越しは16日終了週に9.8%増加し6万1579枚となった。銀が3週間ぶりの買い越しに転じたほか、米国で取引される18種類の商品の買い越しも5.1%増の45万3467枚と、3週間ぶりの買い越しとなった。

金価格は先週初め2年ぶりの安値まで下げた。ポールソン氏が率いるヘッジファンド運用会社ポールソンは先週の顧客向けリポートで、アジアの公的部門の金購入と需要が相場を支えるとの見通しを示した。

USAAプレシャス・メタルズ・アンド・ミネラルズ・ファンドのファンドマネジャー、ダン・デンボー氏は「人々は市場に戻ることを検討しているようだ。現物でも買い手が参入している」と述べた。

ソース:http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLMRV46TTDUH01.html

さて...我々にとって次の王座に座る通貨は決まっているのだから、その日を待ち望むことにしましょう。

正直、待ち草臥れているのだが・・・。
posted by kanji at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 為替・通貨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月17日

底辺への競争―ゴールドの裏付けを失った通貨が向う先

最終ラウンド進出・日本経済は最終段階に入った!アベノミクスの終わりを告げる世界通貨、ドルDXの動き!

■【Japan’s Economy Has Entered a Terminal Phase】

日本経済は最終段階に入った

円の切り下げが世界市場において日本の輸出を更に競争力のあるものとする事を助けた一方、それは同時に輸入品の価格の急上昇を招いたのである。 彼等は食糧やエネルギーの様な必需品を輸入に頼っているので、それは本当に悪いニュースなのである。 彼等は世界最大の魚の輸入国であり、世界第3位の農産物輸入国なのだ。 彼等は常に賢く自らの資源を最大限に活用してきたのだが、明らかに選択肢を使い果たしつつある。 日本は山だらけの火山の多い島である為、彼等には自国の大きな人口に食糧を供給する為の天然資源が不足しているのだ。

外国のエネルギー資源への依存性に対する彼等の解決法は、自国の原子力エネルギーを開発する事であった。 しかし福島の災害が、その戦略の実行可能性に対する懸念を提起したのである。 彼等は選択肢を使い果たしつつあるのだ。

だから彼等は輸入を削減する事ができず、より高い価格への支払いを余儀無くされるのである。 歴史的に日本はインフレを上手に管理してきたのであるが、これらの最近の展開は将来に亘って同じ様に(インフレ管理を)続ける事を非常に困難にするであろう。 1月、日本銀行は彼等のインフレ目標を1%から2%へと2倍にした。 円の切り下げは一つの問題を解決し、新たな問題を創ったのである。

日本円は現在深刻な問題を抱えている。 世界中で増加する国家債務は、更に多くの政府に自国通貨を切り下げさせ、円を切り下げ続けるよう日本へ圧力を与えているのだ。 世界は底へ向かう競争に突入したのである。 金融専門家のマックス・カイザーは、それを輪の中に並んだ葬列と呼んだのだ。

ゴールドに裏付けされていないフィアット通貨にとって、これは目新しい現象でも無い。 フィアット通貨は崩壊するまでの平均予想寿命が僅か35年である事を歴史が示している。 同じパターンが幾度も幾度も繰り返されてきたのである。 一旦通貨が金本位制から引き離されると、破綻した政府の指導者達が彼等の保有していないマネーを使い、その支払いの為に単純に更なるマネーを印刷する事が非常に容易となり、それによって通貨の価値を押し下げるのである。 リチャード・ニクソン大統領はドルが価値を失う事は無いと約束しつつ、1971年に米国のドルを金本位制から離脱させたのである。 彼は嘘をついたのだ。 1971年以降、ドルはその価値を80%以上失ったのである。 フィアット通貨として、ドルは現在42歳であり、平均予想寿命を7年超えているのだ。

現在合衆国と日本は共に彼等の通貨の落日の時代にいるのだ。 このフェーズは無責任な政府支出によってもたらさたのであり、政府が債務支払いの為にマネーの印刷を始める時に加速するのである。 これは、避ける事のできない清算の日を後回しにする問題の先送り以外のなにものでもない。 最善のシナリオにおいても、莫大な政府支出及びマネーの印刷は繁栄の幻影を伴う一時的なバブルだけを提供するのである。 彼等は根本的な問題の解決に失敗し、長期的な経済的繁栄をもたらしはしないのである。

日本の債務の負担は我々(米国)のそれよりも大きく、彼等の天然資源は我々のそれよりも限られており、彼等は我々よりも落日の時代を少し先に進んでいるのだ。 そこで彼等は経済的崩壊の可能性が最も高い候補であると見えるのだが、我々は彼等へ追いつく為に最善を尽くしているのである。

今週 PeakProsperity.com 上に公開されたグレゴール・マクドナルドによる「日本の落日の訪れ」と題された記事の中で、我々が目にしようとしている日本の中で展開される事を彼は記述したのだ。

日本にとっての不愉快な現実は、彼等の製品に対する需要が弱まり続けるのと同時に仕入れのコストが上昇しているという事である。

日本は島国であり、その為に新たな天然資源の発見に驚喜する可能性は非常に低いという事を我々は強調しておかねばならない。 大規模なヘッジ措置を通じて仕入れ価格を固定する彼等の能力を除いて、彼等は LNG、石炭の現在及び将来の価格に全面的に曝されており、グローバルな供給事業者達はこの事実を有利に活かすのである。

…日本の経済は失敗しようとしているのだ。 そして、その時、その結果は不動産から株式市場、原油そしてゴールドまで、世界中の資産に関して目を見張る様な影響を持つのである。

日本の悩みが積み上がるにつれ、発生する可能性が増々高くなるイベントが進行しているのだ。 資本を守ろうと注視している投資家達は(危機の中で機会を見つけようという貪欲な者達と同じ様に)良く勉強しており、彼等を観察しているのである。

その多くが同じ様な過剰債務及び激しさを増す重要な商品の世界的競争というマクロ的逆風に直面している他の OECD 諸国にとって、日本は先導役としての役割を果たしている為、他の全ての者達にとり、この話は重要なのである。

日本が進むにつれ、我々全ても同様に進むのである。[続きを読む...]

そして、日本が直面している全ての課題を要約しようとも、我々はそのリストが長く増えていくのを目にするのである:
•年間 GDP の200%に近い巨額の債務。
•自らの債務への支払いの為の更なるマネーの印刷及び世界通貨戦争での奮闘をを余儀無くされる。
•彼等の輸出市場を守る為の自国通貨の切り下げの継続を余儀無くされる。
•天然資源が限られている為、増々高騰する食糧やエネルギーの様な必需品の輸入の継続を余儀無くされる。
•より高額になる輸入品価格の為、インフレの脅威が増大する。

これら全ての要因の組み合わせは、存在の最終段階へと日本円を押しやり、日本を経済崩壊の有力候補にするのである。 金融関係のインサイダーによると、世界最大の多国籍投資銀行はこれらの要因を考慮し、日本を崩壊させる事を最近決定したという事である。 そして、もしも、ある朝に日経株式市場が崩壊したというニュースで貴方が目覚めたとしても驚かないでもらいたい。 世界第3位の経済大国として、彼等の崩壊の影響は世界中で感じられる事になるであろう。

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Max Keiser を「金融専門家」と表現する事からも容易に推測できますが、上の記事を書いたのは「陰謀論」に与する種類の人物であると思えるのです。(確かに Max Keiser は嘗て金融系企業に勤めていたようですが、「シルバーの空売りによる儲けを企むJPモルガンを破綻させるべく、皆でシルバーを買い進めようぜ!。」と騒ぎ立てる金融陰謀論アジテーターと見てあげた方が良いでしょう。)

前回にもコメントしましたが、上の記事を書いた人物は学術的な経済の知識を有していると思えないのですが、キリスト教信者として「予言」の類の怪しい情報(Brother Bob’s Prophetic Dream of a Worldwide Economic Collapse)も記述しているのです。 本来は、そちらの怪しい情報に興味を抱いたのですが、とりあえず殆ど同じタイミングで掲載された上の記事の方を確認してみたのです。
ソース:http://precursor.blog55.fc2.com/blog-entry-586.html


◆アベノミクスの終わりを告げる世界通貨、ドルDXの動き

昨年2月のドルの底値からの上昇は円で95円レベルに来た。そしてドルDXに上昇サインが出た。が、円は行き過ぎ、調整が、10円以上の円高が来るはずだ?DXドルは16年周期の第4波動、その、かなり大きな上昇のサインである。市場にドル暴落説は消え、米国株は高値追いの日である。だが、DXドルの上昇はその他市場の崩壊のサインである。

ソース:http://blog.ushinomiya.co.jp/economics/

posted by kanji at 01:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 為替・通貨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする