その他の日本人エコノミストetc(増田悦佐,三橋貴明,朝倉慶,…): 金銀投資作戦参謀本部戦闘記録書庫

2013年09月23日

橘玲氏について

以前に「金銀投資家にはあまり関係ない?」という記事を書いた。

コガネムシのKanjiに言わせれば、「橘 玲」の言っている「金保有批判の愚」なんかは最後の方の主張は良いが、結局両建の結論に終わっているようにしか見えない。

タイトルでは「金保有批判の愚」なんて書いてるから、金保有派か?と思うが、内容を読むとそうではない。

Kanjiははっきりと予言しておく。

橘玲氏は自著でアメリカ株の取引で大幅な損失を被ったことを告白している。 海外投資で失敗したが、海外投資の本を書いて大成功した人だ。

金に投資しなかった人は近未来、後悔することになると思う。

どちらの分析が当たるかぜひ記憶しておいて欲しい。

そこで彼の主張を記録に残しておきたい。

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金保有批判の愚

橘玲は『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』(ダイヤモンド社)で、インフレ對策としての金保有について否定的見解を述べる(113-114頁)。内容ごとに分けて引用しよう。

金は鉄や銅などの金属とちがって工業用としてはほとんど用途がなく、地中から掘り出されて退蔵されるだけで、株式や債券のように配当〔引用者注=債券の場合は利子〕がえられるわけでもありません。…(1)

金に価値があるのはひとびとが「金に価値がある」と思っているからで、貨幣と同じでその実体は共同幻想です。この幻想がつづくかぎり価格は上昇するかもしれませんが、ひとびとが王様は裸だと気づけばただの石ころになってしまうでしょう。金投資は純粋なギャンブル(投機)なのです。…(2)

リーマンショックの直後、金価格は50ドル台から25ドル台まで約半分に下落しました。日本の財政が破綻して世界経済が混乱したときに、金価格が同じように下落する可能性は高いと思われます。そう考えると、財政破綻のリスクヘッジとして金投資がどの程度有用かは疑問です。…(3)

ポイントをまとめれば、金保有が望ましくない理由は(1)工業用の用途が乏しく配當や利子も生まない(2)價値が共同幻想にすぎない(3)價格下落の可能性が高い――とならう。以下、これらの理由が妥當かどうか檢討しよう。

最初に(1)である。まづ、鐵や銅に比べ金に工業向け用途が少ないのは事實だが、一方で寶飾品や工藝品、美術品向けの用途がある。これらの用途も立派な實需であり、金の價値を支へる。

また、金そのものはたしかに利子を生まないが、それは現金も同じだ。現金も自宅のタンスにしまつてゐるだけでは利子を生まない。現金が利子を生むのは、銀行預金や債劵贖入を通じ、人に貸すことの對價としてである。金も同じやうに、人に貸せばその對價を受けることができる。金取引會社の多くが提供してゐる消費寄託サービスを使へば、貸出を前提に金地金を預けることで寄託料を受け取れる。ある會社ではこの寄託料を「預貯金の利息に相当するものです」と説明してゐるくらゐだ。だから金が利子のやうな對價を生まないといふ主張はをかしい。

次に(2)である。共同幻想とはお金のことを論じる際に好んで使はれる言葉だが、じつはその意味は曖昧である。たとへば、多くの人は砂糖の甘い味を好むから、砂糖には需要があり、それが砂糖の價値を支へてゐる。ここで「砂糖に価値があるのは人々が甘い味を好むからで、共同幻想にすぎません。甘い味が好まれなくなれば、ただの粉になってしまうでしょう」と指摘することは、論理的には正しいかもしれないが、はたしてどれほどの意味があるだらう。

人間は大昔から砂糖の甘さを好んできたのと同じく、大昔から金の美しさを好んできた。その性向が突然なくなると考へる理由はない。もし金が著しく價値を損なふとすれば、化學的發見により大量生産が可能になつたときだらうが、いまのところその可能性はない。一方、政府が發行する不換紙幣はいつでも大量生産が可能だから、價値が損なはれる恐れは金よりはるかに大きい。だから金を不換紙幣と同列に扱ひ、共同幻想のレッテルを貼るのはをかしい。

そして(3)である。金の價格が大きく變動することがあるのは事實だ。しかしそれは金に限らない。橘が推奬する外貨預金も、FX(外國爲替證據金取引)も、國債ベアファンドも、株價指數オプションも、金と同等かそれ以上に價格變動が大きい。橘はこれらの金融商品を使つて、非常時に「大博打」を張ることを勸めてゐるのだから、金だけを「純粋なギャンブル」と批判するのはまつたくの自己矛盾である。

また橘が勸めるさまざまな金融商品と違ひ、金はその價値が紙切れ同然になることはない。金を好む人間の性向は變はらないだらうし、お金としても使はれた實績があるからだ。その意味でも、金保有は「純粋なギャンブル」などではない。

以上、金保有に對する橘の見解が誤りであることを示した。議論を一歩進めれば、金は橘が舉げた一連の金融商品に比べ、資産防衞の手段としてずつと優れてゐる。なぜなら政府による介入の手が及びにくいからである。

もちろん金の防禦は完璧ではない。大恐慌期の1933年、米國大統領フランクリン・ローズヴェルトは國民が私有する金を強制的に沒收した。日本も經濟危機が深刻になれば、政府がそのやうな暴舉に出ない保證はない。

しかし一方で、金ならではの強みがある。銀行口座や證劵口座は一瞬で封鎖されうるが、金は現金と同じく、手元に置いておけば、政府も簡單に奪ふことができない。沒收を命じられても、法律違反の覺悟を決めれば、うまくすればそしらぬ顏で隱し持つことができる。

しかも金は現金より優れてゐることがある。すでに述べたやうに、政府はいくらでも紙幣を刷ることができるが、金を量産することはできない。現金をどれだけうまく隱し持つても、政府が紙幣を大量に刷れば、その價値はなすすべもなく失はれてゆく。金にはその恐れがない。政府は暴力によつて個人から金を奪ふことはできても、公認の贋金づくりによつて金の價値を奪ふことはできないのだ。
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以上、「「小さな政府」を語ろう」さんからの転載であるが、皆さんはどう考えるであろうか?

今では「橘 玲」は海外投資に興味のある人には知られた存在になった。 だからこそ、その見通しを現段階で記録しておきたい。


2013年08月25日

金の強気相場は終わったのか?

あなたも人の言うことに影響されてはいけない。

当然、早打ちのKanjiの言うことなんか、とんでもない。

下記のリンク先を読んで確認して欲しい。


リンク先⇒「米金利上昇局面で金相場が反発している理由
※記事修正済み。 文章の全文転載は止め、リンク先で確認できるようにしました。

文章は、今回は両建の結論で終わっている。

Kanjiには正直、拍子抜けだ。


リンク先の文章の筆者は6/下旬の金底値で金は終わったという趣旨の文章を書いた人物である。 その後、金は急上昇に転じた。

その彼の金価格の見通しについて、今後も追跡していく。

2013年08月24日

日本国内に金準備は正論、だが許されない。

かつてミラーマンにされてしまった植草一秀氏の魂の提言である。

まさに正論。 日本は金準備を増やさなければならない。

アメリカに、せめてドイツと同じ金額まで認めて欲しいと許可を取るしかない。

敗戦国ドイツは、「戦争に負けただけで奴隷になった訳ではない。」と戦後アメリカから少しずつ上手に距離をとってここまで来た。

それに対し、日本人は敗戦後からマッカーサーを神の如く扱い、最初から奴隷根性である。

日本の政治家と役人は、アメリカ人のビッグディックに後ろからずっぽりとハメられて最初は痛くて嫌がっていたのが、快感に変わってしまったマゾヒストだ。 オー・イェス!

日本人の長いものには巻かれろ的な精神が中国と韓国にまで舐められ、現在の惨状がある。

植草さん、あなたは余りにも正論だ。

しかし、現実的に金準備を日本国内で増やすことをアメリカが認める方法を是非考えて欲しい。

論理が正しくとも、暴力の前には無力であることを散々思い知っているではないか。


武装していない予言者は破滅するしかないのだ。

サヴォナローラと違って正しい事を言っているが、行く先がサヴォナローラに重なって見えて仕方がない。

狡賢く、狐のように行動して日本の為に頑張って欲しい。

結果さえよければ手段は常に正当化されるのだ。

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日本政府は外貨準備米国債を金地金に変換せよ。 植草一秀 

話は変わるが、日本政府が国家財政の健全性を重視するなら、政府保有の外貨準備資産の見直しを直ちに実行するべきだ。

日本政府は2013年7月末現在、1,254,033(百万ドル)の外貨準備を保有している。

1.3兆ドルの外貨資産である。

そのうちの1,168,661(百万ドル)、1.2兆ドルが、外貨建て証券である。

具体的には米国国債だ。

1ドル=100円で換算すると120兆円の米国国債を保有している。 重要なことは、為替レート変動によって、円換算金額が激変することだ。

2012年9月、円ドルレートは1ドル77円だった。 それが、いまは、1ドル=97円。

外貨準備高を1.3兆ドルとすると、その円換算金額は、昨年9月時点で100兆円、現時点で126兆円
になる。 たった1年足らずの間に、円評価額が26兆円も変化した。

日本がこれほどの外貨準備を保有する必要はない。 ドルが値上がりしたなら、ドル高の局面でドルを円に換金するべきだ。 それが、政府の当然の責務だ。

再びドルが下落して日本政府保有資産の円評価価値を目減りさせることは、国民に対する背信行為である。

米国国債を売って、円資金に転換しなくても、別の道がある。 それは、外貨準備の構成を金地金に変えることだ。

ドル表示の金価格が急落した。 昨年10月に1トロイオンス=1798ドルだった金価格が、本年6月に、1トロイオンス=1179ドルに急落した。

金市場に投機資金が流入し、金価格を大幅に押し上げていたが、高値警戒感が強まり、急激に資金が流出し、価格急落が生じたのだ。

しかし、世界的な金融緩和が長期化するなかで、趨勢としての金価格上昇のトレンドは残存している。

6月末以降金価格は再上昇し、現在は、1トロイオンス=1366ドルである。16%の反発を示している。

日本は外貨準備を米国国債から金地金に切り替えるべきだ。

米国国債というのは、日本政府が米国政府にお金を貸していることを意味しているが、何よりも問題なのは、米国に借りた金を返す意志がないことだ。

日本政府は米国政府にお金を貸したが最後、返してもらったことが一度もない。

かつて橋本龍太郎首相が、「アメリカ国債を売りたい(=アメリカ政府からお金を返してもらいたい)との衝動に駆られたことがある」と発言しただけで、大騒動になった。

米国は日本にお金を返す意志がないのだ。

100兆円あるいは130兆円のお金を米国から「かつあげ」されているのが現状だ。(これはもうどうしようもない)

日本が独立国であるなら、米国から貸した金を回収すべきだ(政府も国民もそんな度胸はない。現実的に不可能だ)

米国が金融緩和を続けて、ドルの下落を放置し続けると、米国国債はやがて紙くずになる(Kanjiのブログ読者ならそんなことはとっくに承知である)

ドル下落=円上昇は、日本の外貨準備高の円換算金額をただひたすら減少させることをもたらす。

財政危機で消費税大増税だなどと騒ぐ前に、外貨準備放置による、巨額為替損失のリスクを排除すべきことは当たり前のことだ。

米国国債を売って円に換金するとうるさいなら、米国国債を金地金に乗り換えるべきだ。

金価格がちょうど大幅に値下がりした局面だから、いまは、金地金を買うのに適した時期だ。

2012年8月段階の数値だが、欧州諸国は外貨準備の多くを金地金で保有している。

国名  金保有量 外貨準備に占める比率
    (トン) (%)

ドイツ  3,395.5 71.90%

イタリア 2,451.8 71.30%

フランス 2,435.4 71.60%

オランダ  612.5  60.20%

ポルトガル 382.5  89.90%

これに対して日本は、金保有量が765.2トン、外貨準備に占める比率は3.1%だ。

しかも、その金地金はNY連銀の地下に眠っている。

ドイツはNY連銀に保管している金地金を本国に移送する方針を示している。

日本政府は外貨準備の巨大な米国国債を金地金に変換し、その金地金を日本国内、日本銀行内で保管するべきだ。(これができれば、どんなに素晴らしいことか!)

戦後の日本は一貫して米国の支配下に置かれている。

その象徴は、

1.対米隷属政権の持続

2.沖縄を中心とした米軍への領土提供

3.原発の推進

4.米国に対するみかじめ料の上納

5.対米自立派人材への人物破壊工作

である。

対米自立派の政権は、ことごとく潰されてきた。

片山哲内閣、芦田均内閣、鳩山一郎内閣、石橋湛山内閣、田中角栄内閣、鳩山由紀夫内閣がその象徴だ。

自主独立政権が潰され、対米隷属を代表する安倍晋三政権が樹立されたから、日本の独立は遠い彼方に消し去られようとしている。

この安倍晋三政権が、米国にものを言う可能性はゼロに近い。絶望的な状況にある(仕方がない。暴力ピンフはまだまだ腕力がある)

しかし、だからと言って、日本の自主独立を断念するべきではない。

自主独立への道筋を探り続け、必ず、実現しなければならない。

米国へのみかじめ料の上納を中止するべき時期に来ている。

政府保有の外貨準備の米国国債をまず金地金に転換し、その金地金を日本国内に移送する決断を示し、実行させてゆく必要がある。

ドイツはそれを実現しつつあるのだ。

ソース:http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-693d.html
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