自国通貨棄損競争?: 金銀投資作戦参謀本部T・U

2012年02月15日

自国通貨棄損競争?

14日の金融政策決定会合で、通貨緩和10兆円を日銀が決めたというニュースを耳にしました。 全額長期国債の買い入れに充てるという。 これにより、78円近くまで円が急落。 急落と言ってもそれでも78円ですが。

ただ、輸出企業にとっては目先福音に聞こえる知らせでしょう。

一般的には円高で日本中が大変だという空気が充満しているような感じですが、その裏で内需で稼ぐ企業は相当数ほくそ笑んでいることを忘れてはいけません。 

あの有名な流通系企業が過去最高益を更新したというニュースも最近聞いたばかりです。

バランスシート(貸借対照表)を考えてみるとすぐピンと来ると思いますが、誰かの損は誰かの利益になっているのです。 それを指してでしょうが、『会社にお金が残らない本当の理由(ビジネス環境を支配する「7つのシステム」 お金を残すための「4つの数字」) (フォレスト2545新書)』で「資本主義とは要するにかっぱらい」と喝破しています(オリジナルは彼ではありません)。 この本は間違いなく名著でしょう。 私は普通保有しておきたい本はダンボールに入れていますが、この本は本棚に鎮座しています。

世界中で現在、金融緩和が行われていますが、その行きつく先はどんな処でしょう?

かつてニクソンショック(その重要性は、旧ブログ時代から何度も強調しています)で1ドル=360円が308円になるという急激な円高が起きた時に、輸出産業が大打撃を受けると考えた当時の水田三喜男大蔵大臣は、「大変なことになりました」と、昭和天皇に報告に行った際、「円が高くなるということは、日本人の労働の価値が高くなることではないか」と昭和天皇に返され、冷や汗を流して引き下がったという。

有名なエピソードです。 「王様は裸だ!」と言われたような衝撃でしょうか?

災いと考えるから災いとなり、福音と考えれば福音と成り得るのではないでしょうか? 少なくとも自国通貨の価値が高くなると言うのは、私を含め読者の皆さんの財産の価値が上昇するということですから間違いなくいいことです。 

問題はいつまで続くのか?ということでしょうね。
posted by kanji at 00:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 為替・通貨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>水田三喜男大蔵大臣は、「大変なことになりました」と、昭和天皇に報告に行った際、「円が高くなるということは、日本人の労働の価値が高くなることではないか」と昭和天皇に返され、冷や汗を流して引き下がったという。

当時読みました。経済については何もしらないし興味もなかったころです。昭和天皇について色々読んでいたころです。わが駅から旅立つ時駅の構内で見送りました。小学生の時です。背が低い人という印象と奇妙な感じを受けたことを覚えています。
今で言う<オーラ>でしょう。それ以上のものですか。多くの人が記されていることです。
 もっと早く経済とか。お金とは何かということを知っておくべきでした。わが国の学校教育ではお金について、まったく教えていません。
 欠陥教育ですがさりとて、株式投資を教えるのもまちがいですね 。
 どうも舞台が変わりましたね。
石原莞爾はいまだよんでいません。紹介された本は買いました。
Posted by kenji at 2012年02月16日 12:57
kenjiさん

この本は昔結構話題になった本ですよね。 私ももっと早くにお金の仕組みに気が付きべきでした。
Posted by Kanji at 2012年02月17日 00:30
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